フィトテラピーとは何でしょう?
フィトテラピーは、ハーブをはじめとする植物の治癒力を使って、体の不調、皮膚のトラブル、病気
の予防などに活用していくヨーロッパ育ちの伝統医学。いま、人気が高まっている「アロマテラピー」
もその1つです。アロマテラピーは植物の生命体とも言われる香りの成分「エッセンシャルオイル」を
使うもの。フィトテラピーでは、それ以外にも、ハーブを入浴材にしたり、湿布したり、くだいてすり込
んだりと、ストレートに使うことも…。ハーブティーだって、症状に合わせて飲めば、立派なフィトテラピーなのです。 |
ハーブの歴史は人類の歴史 人類がハーブの不思議な力に着目したのは1万年以上前のこと。 古代エジプトで始まったハーブ
の利用は、その後、メソポタミアへ伝わり、医者が薬用植物として栽培し始め、数多くの処方せんが
生まれました。これが地中海、ペルシャ、ギリシア、ヨーロッパへと伝わり、13世紀には、現在使わ
れているエッセンシャルオイルの大半が誕生しています。そして、ルネサンス以降、フィトテラピー は身近な医学療法としてヨーロッパ各地で普及していったのです。
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ハーブは正しく使いこなすことが大切です
西洋医学では、科学的に薬を合成する技術が進み、次々と薬品が作られました。この効き目は抜
群で、たちまち病気が治るのですが、同時に、ダメージ(副作用)もあるということを忘れてはなりま
せん。その反省からか、現在、自然回帰の風潮とあいまって、植物の自然治癒力に目が向けられ
ています。ハーブは医薬品と違って自然そのもの。だから、正しく使いこなす知恵とテクニックさえ あれば、やさしく体を治してくれるのです。 |
ヨーロッパでは、フィトテラピストは国家資格
フランス、イギリス、ドイツ、ベルギー、オランダなど、ヨーロッパのフィトテラピー先進国では、国家
資格を持つ「フィトテラピスト(植物療法士)」と呼ばれるスペシャリストが、植物を使った治療やカウンセリングの分野で活躍しています。日本では、フィトテラピーはまだまだこれからの分野。日本で
も、国際植物療法協会の講座から、専門の知識を持ったフィトテラピストが誕生し始め、さまざまな 分野で活動を展開しています。 |
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| ●覚えておきたい植物療法のABC |
| 飲 む |
| ハーブティーは、フランスでは「ティザーヌ」と呼ばれ、療法としてはもちろん、リラクゼーションのた
めにも飲まれています。自分でいれる時に気をつけたいのは、材料を厳選すること。ポプリやサッシェ用ではなく、飲用できるものを。ハーブティーの湯気はエッセンシャルオイルを含んでいます。フランスでは「熱いうちに湯気も飲みなさい」と言われるほど。湯気を吸い込みながらお召し上がりください。
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| つかる |
| フィトテラピーの入浴療法としては、全身浴、半身浴、手浴、足浴、さらに、具合の悪い患部だけを つける局部浴、座浴などの部分浴があります。皮膚から直接薬効が浸透していくため、同じものを内用するよりも早く効果が現れることがあります。 |
| か ぐ |
| ハーブやエッセンシャルオイルを含む蒸気を口や鼻から吸いこむことを「吸入」といいます。 たとえば、ハーブティーは、飲むことによる直接的な効果だけでなく、ハーブの薬効を蒸気として吸
い込む吸入効果の両方を得られるというわけです。フワーッと広がる湯気の中には、エッセンシャ
ルオイルの成分が含まれているのです。 |
| も む |
| マッサージは、血液やリンパの流れを良くすると同時に、皮膚から直接ハーブの薬効が吸収される
一挙両得の方法。より若く、より美しく、そして何より、健康を保つためにも最適です。
マッサージには、効能に合ったオリジナルのハーブオイルまたはエッセンシャルオイルを使います。
基本は「求心法」。つまり、心臓に向かってマッサージをします。ただし、顔は皮膚をなるべく上に引
き上げる気持ちで進めます。 |
| すりこむ |
| 「ゴマージュ」という言葉は、やさしくこすりこむという意味。ハーブゴマージュには、ハーブをミルで
微粉末にしてから、熱湯をしとらせる程度に加えたものを使います。ゴマージュは、余分な古い角
質を取るのに最適。肌のくすみやしみ、硬化対策にもお試しいただきたい方法です。ハーブゴマ
ージュをやる時は、ポロポロと落ちるので、お風呂で行うか新聞紙などを敷いてから始めましょう。 |
| あてる |
| ハーブを使った手軽な湿布法です。ハーブティーよりやや濃い目にいれた溶剤(目的のハーブに熱湯を注いで5〜6分煮立てて冷まし
たもの)に、コットンかガーゼを浸して、絞ってから患部にあてます。カモミールなどは関節痛などを
和らげる効果があります。 |
| 貼 る |
| ハーブを使った天然の貼り薬です。ハーブをミルで微粉末にし、目的に応じて、熱湯、酢、ワインビ
ネガー、卵の白身のいずれかを加えて混ぜ合わせます。これを患部にあて、上からラップでぴっち
りと押さえ、包帯などで巻きます。 |